「警察署・交番等での外国人相談受付」について
大分県の別府市旅館ホテル組合連合会は、警察署や交番での外国人用相談受け付け用紙を多言語で作成した。急増する外国人観光客の対応に苦慮していた地元警察に歓迎されている。
外国人が落とし物の相談などで交番を訪ねた場合、言葉が分からなければ分かる署員を本庁から呼び寄せたり、民間の案内所員に頼んだりして通訳した上で、受け付け用紙に相談内容を記入してもらっている。
しかし、旅館・ホテルが外国人にヒアリングしたところ、「警察所定の用紙が日本語のみで、内容が理解できない」ほか、「言葉が分かる署員らが到着するまで時間がかかり、待たせられる」などの不満があった。
現状を改善しようと同会、地元警察は、外国人用の相談受け付け用紙を作成することにし、両者や地元の外国人総合案内所と打ち合わせをし、英語、韓国語、中国語、タイ語の4カ国語による用紙を作成した。
用紙は相談が多い内容をあらかじめリストアップし、相談者はそこにチェックするなど簡単なもの。「交番窓口での対応簡素化は、外国人観光客への目に見えないおもてなし」と同会。