ライブキッチンを新設
変わることのない時を忘れる場所「源泉湯の宿 松乃井」(戸澤千秋社長)をコンセプトに掲げ、パブリック、食の部分を大幅にリニューアルし、滞在型リゾートへの移行を進行中だ。松乃井の良さをもっとたくさんの人に知ってもらうため、松乃井が権利を所有する自然水の活用や国道沿いのレストラン事業などの展開も後に控えている。
温泉は四つの自社源泉で、「源泉掛け流し」。湯殿の底から直接湧き上がり、外気に触れない鮮度の高い湯で、松乃井はこの貴重な湯を「熟成生温泉」と表現している。泉質はアルカリ単純泉。石灰岩の地層で長い年月をかけてゆっくりと浸透、熟成された極上の湯は、ミネラル成分を豊富に含み、美肌づくりや、細胞の老化防止などさまざまな効果が期待できる。
三つの露天風呂付き大浴場と貸し切り露天風呂で、この極上の湯を満喫できる。「蛍あかりの湯」は、蛍を模した淡い照明と小川のせせらぎが人々に癒やしを与える。「月あかりの湯」は広々とした湯所に加え、読書や昼寝ができるナッピングルーム(低温サウナ)を併設。「火あかりの湯」は野趣に富んだ岩露天風呂を併設し、夜間はたいまつを模した明かりが周囲を幻想的に照らす。
誰にも邪魔されずに楽しみたい人には、「星空の湯」「カンテラの湯」という二つの貸し切り露天風呂がお薦めだ。
4月にリニューアルしたビュッフェには利用客との対面形式のライブキッチンを新設。食をもう一度掘り下げ、旬の食材を一番おいしい状態で味わってもらい、多様な顧客ニーズに応えるべく、洋食、和食、中華にそれぞれ新しい調理長を置いた。来春にはオープンエアで楽しめる薪窯レストランと物販の路面店も開設する。
レストランでは、そこでしか食べられない新たな名物となる特別なメニューも開発中で、そこには松乃井の敷地内でとれるハチミツが使われる予定だ。
新型コロナウイルス対策に、館内各所の十分な消毒と換気、殺菌済み備品の使用はもちろん、チェックイン・アウト時のソーシャルディスタンスを確保。スタッフは業務前検温、マスク着用、手洗いやうがいなど体調管理を徹底する。
▽源泉湯の宿 松乃井は群馬県利根郡みなかみ町湯原551。TEL0278(72)3200。http://www.matsunoi.com/
ディナービュッフェ
松乃井全景