DHEは、首都圏在住アクティブシニア(女性)の「旅」の検討先に関する調査結果を発表した。
観光庁が進める日本版DMOのコンサルティングや訪日観光外国人(インバウンド)向けデジタルマーケティングを展開するDHE株式会社は、首都圏在住アクティブシニアの旅先の検討と意思決定に関するインターネット調査を実施しました。
▼アクティブシニアを旅へと突き動かすものとは?
(観光地のイメージと訪問意欲の分析)
●アクティブシニアは「グルメ」「城」「自然」がブランディングのキーワード!
今回の調査では、熊本市に対して「魅力的なグルメ」「日本屈指の名城」「水や緑の豊かさ」というイメージを抱いたアクティブシニアほど、「熊本市を訪問したい」という意向が強くなる傾向があることがわかった。この結果は、「地域ならではのグルメ」「人生で1度は行っておきたい日本のシンボル」「自然破壊が進んでいない環境」という要素のいずれか(もしくはいずれも)をベースにしたブランディングがアクティブシニアに対しては効果的である可能性を示唆しています。
「熊本市に対するイメージ」と「熊本市への訪問意欲」の関係性を表す指数を縦軸に、それぞれの「熊本市に対するイメージ」について回答者がそのように感じた割合を横軸に展開したグラフ。縦軸の数値がプラスの場合、数値が大きいイメージ(グラフ赤点)ほど訪問意欲へのポジティブな関係性が強い。マイナスの場合(グラフ青点)はネガティブな関係性があることを示す。
▼熊本市の観光コンテンツの可能性
(魅力度・訪問意欲・認知度の分析)
●アクティブシニアが魅力に感じたコンテンツは…
そんなアクティブシニアが魅力に感じた熊本市の観光コンテンツは、「植木温泉(1位)」「熊本城と加藤神社(2位)」「馬刺しと球磨焼酎(3位)」でした。
●「馬刺しと球磨焼酎」は「現地で食べることの価値」を高めよ!!
魅力度1位の「植木温泉」と2位の「熊本城と加藤神社」は魅力の高さがそのまま「実際に訪問したい」という意欲に直結しているが、3位の「馬刺しと球磨焼酎」は東京でも食べることが可能なためか「訪問したい」という意欲が低く、魅力度と訪問意欲のギャップが大きくなった。「馬刺しと球磨焼酎」の魅力度を訪問につなげるためには、「現地で食べることの価値」を向上させる必要があると言えます。
●「植木温泉」はプロモーションによる誘客効果抜群!?
魅力度1位の「植木温泉」は、認知度が今回の調査対象コンテンツ中最低レベルとなった。地方の中小温泉街が首都圏で知名度を獲得するのはやや難しいという困難はあるものの、「美肌効果抜群の熊本の奥座敷」という訴求内容はアクティブシニアによく受け入れられることがわかった。このイメージを的確に訴求することができれば、認知度の拡大が誘客の増加に直結しやすいコンテンツであると考えられます。
▼まとめ
●「城とグルメでブランディング!」隠れ人気コンテンツ発掘も忘れずに~
「熊本城」と「熊本グルメ」を中心とした思い切った観光地のブランディングと、「植木温泉」のような隠れ人気コンテンツの地道な発掘と発信を両軸で展開することが、アクティブシニアへの訴求において重要であると考えられます。
▼調査対象
地域 :1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)
性別 :女性
年齢 :50~69歳
条件 :以下の項目に該当する「アクティブシニア」
・健康で経済的にゆとりのある人
・仲間同士や家族親戚同士の活動に積極的な人
・情報収集に積極的で日常的にパソコンやスマホを利用している人
・年に平均2回以上の旅行をする人
回収数 :300ss
調査期間:2018年9月3日(月)~2018年9月9日(日)
調査協力:熊本市
▼調査内容:
1.熊本城のシンボル「熊本城」と「加藤清正公」に会いに行く
2.ストレートすぎる恋みくじで話題の「山崎菅原神社」と城下町グルメ散策を楽しむ「桜の馬場城彩苑」
3.レトロでお洒落な「路面電車」に揺られる旅
4.名勝「水前寺成趣園」で至福のお茶体験
5.「植木温泉」で心も身体も美しく健やかに
※下記、調査票イメージ