【データ】昭和世代と平成世代の「食」習慣に関する調査 農林中央金庫調べ


 農林中央金庫は24日、昭和世代と平成世代の「食」習慣に関する調査の結果を発表した。

昭和世代と平成世代の「食」習慣に関する調査

~東京近郊の20代・40代・60代の男女400人に聞く~

平成最後の日に食べたいメニュー:3世代とも「寿司」が1位
平成に流行した好きなスイーツ:1番人気はティラミス(47.5%)
昼食予算は、最高値60代女性787.2円、最安値40代男性594.1円

■食生活の実態

●朝食は20代男性が「ごはん」(72.7%)派、それ以外は「パン」派が多い

~男性60代は「パン」(71.2%)、女性は全体的に「パン」で20代は8割以上(82.3%)

●昼食は「家で弁当を作ってもらう」のは、40代・60代になるとほぼ男性のみ

~「自分で弁当を作っていく」のはほとんどが女性で、40代では3割超(32.8%)

●昼食予算は平均650.2円、最高は60代女性787.2円、最安は40代男性594.1円

●「ごはんとおかず(定食)」(63.2%)が、年代や性別を超えて安定した人気

~若い世代ほど「おにぎり」が好き、20代女性では6割超(62.1%)と一番人気

●夕食は40代男性の9割超が「家族に料理を用意してもらう」

~「自分で料理を作る」男性は15%程度、夕食を自分で作ったり手伝う頻度は「ほとんどない」が40代男性の7割以上

●女性では40代になると調理をしない人は皆無(0%)、「毎日調理をする」人が8割超

~40代男性の半数(50.0%)が、平日の夕食を「ひとりで食べる」孤食派

●家庭料理の人気トップ3は「カレーライス」「ギョウザ」「煮物(おでん含む)」

■食に対する意識

●食品を捨てることについて「もったいない」はどの性・年代でも6割~7割程度

~特に、20代男性(73.1%)、60代女性(71.6%)が高い

●おふくろの味が「ある」人は、20代が7割以上(72.9%)で最多

~おふくろの味 トップ3は「煮物」「味噌汁、豚汁」「カレーライス」

●よく食べる行事食は、「年越しそば」(84.5%)と「お節・雑煮」(79.3%)が突出

~「恵方巻き」は20代(57.1%)40代(60.2%)60代(50.0%)と若い年代に定着

●おはしを「正しく持っている」のは、60代で9割

~20代(73.7%)、40代(75.2%)は75%前後である一方、60代(90.3%)では9割に達する

■子どもの頃の食 平成の食

●小学生の給食で好きだった献立 男性は1位「カレーライス」 女性1位「揚げパン」

●子どもの頃のご馳走は、性別年代を問わずに「寿司」がトップ

~20代・40代男性の2位「ステーキ」、20代・40代女性2位「焼き肉」

~60代男性2位「すき焼き」、60代女性2位「ちらし寿司、手巻き寿司」

●平成に流行った好きなスイーツ 1位「ティラミス」 20代女性のみ1位「タピオカ」

●平成最後の日に食べたい料理のトップ3 「寿司」「焼き肉」「ステーキ」

◇はじめに◇

農林中央金庫では、「世代をつなぐ食 その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施しています。平成が最後を迎え元号が変わる節目となる今年は、20代(平成生まれ世代)、40代(一部昭和の団塊ジュニア含む)、60代(一部昭和の団塊世代含む)、それぞれの食に対する意識の違いを探り、世代間の食生活がどのように異なるかを比較することを目的に調査を実施しました。調査対象は、首都圏に居住する20代、40代、60代の400人、調査期間は2019年3月16日から3月24日までです。

◇調査結果まとめ◇

調査の結果、「朝食」について男性20代は「ごはん」(72.7%)派が多く、同60代は「パン」(71.2%)派が多いのに対し、女性は全体的に「パン」派で、20代では8割以上(82.3%)に達します。「昼食」は「家で弁当を作ってもらう」のはほぼ男性のみなのに対し、「自分で弁当を作っていく」のは大半が女性です。「昼食」の平均予算は650.2円で、最高は60代女性の787.2円、最安は40代男性の594.1円でした。メニューは「ごはんとおかず(定食)」(63.2%)が定番ですが、若い世代ほど「おにぎり」が好きで20代女性になると6割超(62.1%)と一番人気です。「夕食」は40代男性では9割以上が「家族に料理を用意してもらう」のに対し、40代女性では1割以下と対照的です。「自分で料理を作る」男性は15%程度ですが、女性では40代以上になると「毎日調理をする」人が8割を超えます。40代男性の7割以上が調理をすることが「ほとんどない」のに対し、女性で調理をすることが「ほとんどない」人は皆無(0%)です。また、40代男性の半数(50.0%)が平日夕食を「ひとりで食べる」孤食派となっています。

20代女性の過半数(51.5%)が食事を“残す”ことがあると回答したものの、「いつも残す」女性は、20代(4.5%)、40代(1.5%)、60代(1.5%)とごく少数派でした。食品を捨てることについては若い男性のほうが「もったいない」意識が強いものの、「作った人に申し訳ない」との意見が男性に多く、自らが調理をしていないことも示唆しているようです。「食の安全」に関心がある人は20代で7割以上、60代では9割に達します。

好きだった「給食」は、男性では1位が「カレーライス」、女性では1位「揚げパン」です。子どもの頃の「ご馳走」は、性別年代を問わずに「寿司」が一番人気ですが、次点は20代・40代男性は「ステーキ」、20代・40代女性は「焼き肉」でした。なお、60代男性の次点は「すき焼き」、60代女性の次点は「ちらし寿司、手巻き寿司」で20代、40代とは若干傾向が違います。「平成に流行ったと言われているスイーツで好きなもの」のトップは「ティラミス」(47.5%)で半数近くが好きと答えています。一方、20代女性のトップは「タピオカ」で7割(74.2%)を超える人気でした。

「平成最後の日に食べたい料理」のトップ3は、やはり「寿司」「焼き肉」「ステーキ」で、「寿司」は性別年代を問わずに不動のナンバー1でした。次点は20代と40代は男女共に「焼き肉」、60代は男女共に「ステーキ」を挙げています。


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