【データ】人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2019年総集編


AIスピーカー所有者の約半数が、「ほぼ毎日利用」

 ジャストシステムは18日、「人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2019年総集編 」を発表した。

~7割が「商用ドローン」を認知するも、不安に思う人も多数~
株式会社ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査』を、2017年6月から毎月1回実施しています。このたび、そのときどきのトレンドに焦点を当てて調査を行っている設問について、2019年1月から12月までの調査データをまとめて分析し直し、その内容を『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査~2019年総集編 【トレンドトピック版】』 として発表します。

調査データをすべて収録した295ページのレポートを、自主調査レポートページ(https://marketing-rc.com/report/)から、無料でダウンロード提供します。

【2019年の年間トピックス】

2019年、人工知能やロボット関連分野におけるトレンドは下記のとおりです。

■興味があるIoT家電は、1位「エアコン」、2位「スマートロック」、3位「AIスピーカー」
■約7割が「商用ドローン」を認知するも、不安に思う人も多数
■約半数が、ロボット活用で「病院の受付や会計の待ち時間の短縮」を期待
■約3割が、「AIの発達で、減る仕事と増える仕事は同じくらい」と予想
■AIスピーカーの所有率は、約1割
■所有者の約半数がAIスピーカーを「ほぼ毎日利用」。利用時間帯は「21時~22時台」
■約7割が、「AI関連サービスへの個人情報提供は不安」
■スマートフォンユーザーの半数以上が「ライフログアプリ」を認知
■約半数が、スマートフォンの「生体認証機能」を利用
■AI時代に備えて育むべきは、「発想力や想像力」

【トピックスの詳細】

■興味があるIoT家電は、1位「エアコン」、2位「スマートロック」、3位「AIスピーカー」
2019年8月度調査において、IoT家電を「購入したことがある」人は8.8%、「購入したことはないが、購入を検討している」人は9.2%、「購入を検討していないが、興味がある」人は27.7%でした。あわせて45.7%の人がIoT家電に興味があることがわかりました。IoT家電に興味がある人に対して、最も興味を持っているIoT家電を聞いたところ、「エアコン」と答えた人が最も多く(64.8%)、次いで「スマートロック(鍵)」(48.9%)、「AIスピーカー」(45.7%)でした。
※複数回答あり。

■約7割が「商用ドローン」を認知するも、不安に思う人も多数
2019年10月度調査において、ホビー用ドローンを認知している人のうち、2022年からの実施に向けて登録制度の創設などルール作りが進められている「商用ドローンの活用」について、72.0%が「知っている」と回答しました※1。また、商用ドローン活用を「知っている」人のうち、53.8%が「商用ドローンの活用について不安がある」と答えました※2。その理由として最も多くの人が挙げたのは「ドローンの墜落による事故やトラブル」(74.5%)、次いで「ドローンを悪用した犯罪やテロ」(64.6%)、「ドローンが原因で事故が起こった際の保険や補償」(57.6%)でした※3。
※1 「知っていて、他の人にも説明できる」「知っているが、人に説明できるほどではない」と答えた人の合計。
※2 「とても不安がある」「不安がある」と答えた人の合計。
※3 複数回答あり。

■約半数が、ロボット活用で「病院の受付や会計の待ち時間の短縮」を期待
2019年9月度調査において、医療現場でのロボット活用に「期待している」人※1に、ロボット活用により早期の実現を希望することを聞いたところ、最も多くの人から挙がったのは「受付・会計時の待ち時間短縮」(49.2%)、「医療費負担の減少」(44.2%)、「検査精度の向上」(42.8%)でした。
※1 「とても期待している」「どちらかというと期待している」と答えた人の合計。

■約3割が、「AIの発達で、減る仕事と増える仕事は同じくらい」と予想
2019年4月度調査において、AIの発達によって「減る仕事の方が多いと思う」人は42.8%、「減る仕事と増える仕事は同じくらいだと思う」人は32.1%、「増える仕事の方が多いと思う」人は5.5%でした。

■AIスピーカーの所有率は、約1割
2019年9月度調査において、「AIスピーカー」を購入したことがある人は11.8%でした。購入経験者にそのブランドを聞いたところ、「Amazon Echo※1」が最も多く(56.2%)、次いで、「Google Home※2」(52.3%)、「Clova Wave※3」(26.9%)でした。「Amazon Echo 」「Google Home」「Clova Wave」のそれぞれについて所有している人の割合を男女別に見てみると、いずれも女性の方が男性より所有率が高いことがわかりました(「Amazon Echo」 :女性58.8%、男性54.4%、「Google Home」:女性54.9%、男性50.6%、「Clova Wave」:女性31.4%、男性24.1%)。
※1 Amazon Echoは、Echo Show、Echo Plus、Echo Dot、Echo Spotを含みます。
※2 Google Homeは、Home Miniを含みます。
※3 Clova Waveは、Desk、Friends、Friends miniを含みます。

■所有者の約半数がAIスピーカーを「ほぼ毎日利用」。利用時間帯は「21時~22時台」
2019年9月度調査において、「AIスピーカー」を所有している人※1のうち、「ほぼ毎日」利用している人51.8%、「週に2~3回程度」の人は20.2%、「週に1回程度」の人は13.2%でした。「ほぼ毎日」と答えた人の割合を男女別に見てみると、女性は66.7%に対し、男性は43.1%でした。AIスピーカーを持つ女性の7割近くが日常生活の中に取り入れているようです。また、最も利用頻度が高い時間帯を挙げてもらったところ、「21時~22時台」が最も多く(17.5%)、次いで「19時~20時台」(16.5%)、「11時~12時台」(12.6%)でした。
※1 「Amazon Echo」「Google Home」「Clova Wave」のいずれかを所有していると答えた人。

■約7割が、「AI関連サービスへの個人情報提供は不安」
スマートフォンに搭載されたAIアシスタントや、AIスピーカーなどから個人情報が収集され、「クラウド」などに蓄積されていくことについて懸念する報道もありますが、AI関連サービスへの「個人情報の提供」に対して「不安を感じる※1」人は、2017年9月度調査では60.5%、2018年8月度調査では66.0%、2019年8月度調査では70.2%でした。2019年8月度調査では7割を超え、「不安に感じる」人は年々増加傾向にあることがわかりました。
※1 「個人情報の提供に不安を感じるし、抵抗がある」「個人情報の提供に不安を感じるが、抵抗はない」と答えた人の合計。
■スマートフォンユーザーの半数以上が「ライフログアプリ」を認知
2019年6月度調査において、スマートフォンを所有している人のうち、心拍や歩数などの記録や確認が可能な「ライフログアプリ」を利用している人は、15.1%でした。男女別に見てみると、男性が18.2%、女性が11.9%と、男性の方が利用率が高いことがわかりました。
「ライフログアプリ」で記録している項目として、最も多くの人から挙がったのは「歩数」(78.4%)、次いで「歩行距離」(65.5%)、「消費カロリー」(48.2%)でした※1。
※1 複数回答あり。

■約半数が、スマートフォンの「生体認証機能」を利用
2019年9月度調査において、スマートフォンで顔や指紋などを使った生体認証機能(バイオメトリクス認証)を「利用している」人は48.5%でした。年代別に見てみると、10代(64.0%)、20代(54.0%)、30代(44.5%)、40代(48.0%)、50代(48.5%)、60代(40.0%)でした。最も利用率が高かったのは10代で、6割を超えました。

■AI時代に備えて育むべきは、「発想力や想像力」
2019年2月度調査において、AIやロボットが当たり前に身の回りに存在するAI時代を備えて、学校や家庭で育むべきと思う能力を3つまで挙げてもらったところ、最も多くの人から挙がったのは「発想力や想像力」(43.8%)、次いで、「論理的思考や判断力」(31.9%)、「主体性や能動性」が(24.5%)でした。

調査名:『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査』
調査期間 : 2019年1月~2019年12月の間、毎月1回実施
調査対象 :Fastaskのモニタのうち、17歳から69歳までを5歳ごとに、男女それぞれ50名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

 


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