県内や宮城からの利用者多く 法人や修旅の問い合わせも
山形県村山市のグランピング施設「yamagata glam(ヤマガタグラム)」は古窯ホールディングス(HD)のグループ会社、リード(同県上山市)が2020年12月にオープンした、全8基のドームテントだ。
最上川側にあり、コンセプトは「山形の里山・農村の文化を体験する」。古窯HD広報・マーケティング部課長の木幡純一さんは、「ヤマガタグラムは体験型グランピングで、宿泊に加え、最上川舟下りやそば打ち、碁点焼体験などができるのが大きな特徴」という。
ドームテントは直径6メートル、高さ3メートルで、快適な空間を確保。各部屋にはプライベートデッキを設けている。1基5人まで宿泊可能。
シーズンにより料金は変わるが、おおむね1泊と体験付きで税込み1基4万4千円から。1人5720円で2食(夕・朝)が付けられる。
手ぶらで優雅なキャンプを楽しめるのがグランピングの魅力であり、食事への期待も大きい。ヤマガタグラムのディナーは山形牛ステーキや新鮮野菜のBBQ、モーニングは県産米を使用した米粉で作るクロワッサンサンドやクリームスープなどを提供する。
隣接する「クアハウス碁点」は露天風呂やサウナ、プールなどがあり、無料で利用できるのも魅力だ。
首都圏に住む20代の女性を意識したが、コロナ禍もあり、「今は県内や宮城を中心に女性グループやカップル、子ども連れのファミリー層の利用が多い」と木幡さん。夏休みや春の卒業旅行シーズンには稼働率は95%に達するという。最近は、企業の合宿利用や修学旅行の一環で宿泊体験したい、結婚式で使いたいという要望も出ており、ビジネスチャンスの幅が広がっている。
公式HPはhttps://yamagata-glam.com。
快適な空間を確保
ドームテント8基を整備