星空をのんびり眺め入浴
第993回よその旅館ホテル
――「秘境の温泉宿」とあります。
「中央道の飯田山本インターから50分の売木(うるぎ)村にあります。名古屋からは国道153線、418号線経由の峠越えで2時間30分。トンネルができればアクセスがよくなるのですが」
――大露天風呂が売りのようですが。
「一度に30人ほどが入れる広い露天風呂です。山の自然を一望するほか、夜は星空を眺めながらのんびりと入浴できます。当地は標高が高く、星空がきれいと評判です。毎週金、土曜日は夕食後にマイクロバスでお客さまを峠にお連れし、星空の観賞会を行っています」
――料理について。
「地元で生産した炭を使った炉端料理やマツタケづくしの料理、信州牛を使った会席料理など、季節ごとにさまざまなメニューをご用意しています」
――客層は。
「愛知、静岡、岐阜など、中京方面からのお客さまが多いです。予約はおよそ50%がネットです。春(5~6月)は車で15分ほどの茶臼山の芝桜を目当てに来る方が多いです。外国のお客さまはまだ少なく、2~3%ぐらいでしょうか」
――経営の課題は。
「冬場の集客です。雪が多く、車はチェーンなどの装備がなければ来ることができません。冬の閑散期対策として、アワビを1人1個サービスするなどしています」
――今後について。
「売木村が『走る村』と銘打ち、学生や社会人の陸上競技の合宿誘致に力を入れています。陸上選手の職員を採用し、トレーニングのお手伝いもしています。合宿のお客さまのもてなしにも力を入れていきたいです」
――料金は。
「1泊2食7600円からです」
【24室、約80人収容】
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