最上川源流の滝を望む
第976回よその旅館ホテル
――名前の由来は。
「最上川の源流の滝『火焔の滝』の袂(たもと)にあることから名付けられました。山形の吾妻山麓に位置する宿は、今年で創業109年になります」
――お風呂は。
「豊富な湯量があり、外湯、内湯とあふれんばかりの湯を使用しています。お風呂は、自然を楽しめる四つの露天風呂と滝を眺望できる内風呂で楽しめます。泉質は、カルシウム硫酸塩温泉で、色は無色透明。湯は柔らかく化粧水に入っているかのようで、女性のリピーターも多いです」
――食事は。
「今の季節は、里で育てた芋煮鍋を提供しております。山菜などを中心とした季節の野菜、米沢牛のステーキなども提供しております」
――冬季は休業とか。
「今年は5月1日から11月3日までの営業です。宿まで駐車場から約20分トレッキングをして訪れる宿であり、冬は雪深く、休業しております」
――客層は。
「歩いて訪れる宿ということもあり、40~50代の元気なお客さまが中心です」
――海外客は。
「シンガポールや台湾などアジアからのお客さまが増えております。1回訪れた方から紹介されて来たという方も多いです」
――予約方法は。
「インターネットが8割、電話が2割です」
――経営の課題は。
「国立公園の中で営業しておりますが、年々気候の変化を感じます。変化への対応、工夫が必要です。また、将来に向け、一緒に宿を作ってくれる人を育てることも課題です」
――今後は。
「国内外の方々に、地元のローカルな部分や、秘湯を守る会の宿として秘湯の魅力を発信していきたいです」
【14室、定員50人。1泊2食1万1850円(税別)から】