離れ客室と料理が自慢
第645回よその旅館ホテル
──「信州の田舎宿」がコンセプトとか。
「日常を離れてゆっくりと寛いでいただくため、ロビーや廊下の中央、エレベーターなどに畳を敷いています。また、そこかしこに古民具などを置いており、田舎そのものを全面に出しています」
──客室は。
「離れの『美松亭』に10室、新館の『陶然閣』に12室あります。 特に美松亭の『からたち』と『あかしあ』はお勧めですね。いずれも2階建てメゾネット造りで、からたちは囲炉裏を配した民芸調の部屋、あかしあは大正ロマン調のアンティークな部屋とそれぞれ趣を変えています。料金は1泊3万円超ですが、ご満足いただける、自信のある部屋です」
──料理はいかがでしょう。
「いわゆる旅館料理的なものは出したくありません。お出しするのは創作田舎料理で、他では味わうことのできない料理、お客様にワクワクしていただける料理を心がけています。例えば、ぶんぶんトマトを使った茶わん蒸しや鮎のバーニャ・カウダーなどです。私自身、調理師免許を持っており、料理は大好きです。美松亭は部屋出し、陶然閣は食事処となります」
──お風呂はどうなっていますか。
「源泉が敷地内に4本あり、現在は2本を使用しています。サラサラの湯で、肌に優しく美容に優れた泉質です。自慢は千曲川が一望できる男女露天風呂があることで、上山田温泉では当館だけです。貸し切り露天風呂もあります」
──客層は。
「中高年のお客様と家族連れが多いですね。離れがあるので子供が多少騒いでも他のお客様の迷惑にならず、『安心して泊まれる』と喜ばれます」
【1泊2食付き1万7千円(税別)から】