第880回「よその旅館ホテル」
──セールスポイントは。
「野沢温泉は外湯と呼ばれる共同浴場が13カ所あります。皆さん、その“外湯巡り”を楽しみに来られるのですが、うちには最上階の6階に展望風呂があり、外湯とはまた違った、景色を楽しんでいただけるお風呂になっています。天気がよければ北信五岳を望めます」
──料理は。
「和洋折衷の会席料理です。前菜が外湯の数に合わせて13種類あります。郷土料理をふんだんに入れて、見た目もきれいです。野沢菜はもちろん、芋を酢漬けにした『芋なます』などがあります。長野の牛肉や飯山市のブランド『みゆきポーク』を使った鍋料理、陶板焼も自慢です」
──サービスで心掛けていることは。
「接客には特に気を使っています。お客さまがゆっくりと滞在できるよう、旅のおじゃまにならないような接客を心掛けています。おかげさまで、口コミなどでいい評価をいただいています」
──客層は。
「ご家族、友人同士、同級会と、幅広くお越しいただいています。当館はバス停の目の前にあり、温泉街の中では交通の便がいいこともあり、どの年代の方が来られてもしっかりと対応できます」
──経営の課題は。
「スキーブームが過ぎて、お客さまが減ったところに、海外のお客さまが多く来られるようになりました。スキーシーズンは半分ぐらいが外国のお客さまです。ただ、将来はどうなるか分かりません。情勢を見ながらしっかりと対応しなければと思っています」
──1泊2食の料金は。
「時期や人数にもよりますが、税別でおよそ9千円からです」
【26室、110人収容】