宮津弁でおもてなし
第736回よその旅館ホテル
──お宿の1番の売りは何ですか。
「宮津弁でのアットホームなもてなしです。かしこまらない、『よう来なったなあ』『まあ、ゆっくりしていきないなあ』などの地元の言葉に、お客さまからは『親戚の家に帰ってきたような気がする』と喜んでいただいています」
──リピーターも多いのでは。
「リピーターは、1、2割です。観光客だけでなくビジネス目的の常連さんもいます。当館を定宿にしていたビジネスのお客さまが、後任の人に当館も引き継ぎしてくださったことがあるんですよ」
──集客方法は。
「自社ホームページ経由の予約もありますが、ほぼ8割がネットエージェント経由です。特に目立った営業活動はしていませんが、各サイトに書き込んでいただいた口コミも次のお客さまにつながるものと考え、返信相手以外の人も読むことを意識しながら必ず丁寧に返信しています」
──宿泊プランが充実していますね。
「客層や価格帯別に特徴を持たせたプランを用意するようにしています。例えばきき酒プランは、きき酒師の私がおすすめする地酒5種類と地元の珍味を食事に付け部屋食にすることで、1人旅でも楽しんでいただける内容にしています」
「11月からの季節はカニプランがメーンになります。松葉カニを1人2杯ずつ楽しめるプランは、ゆで、焼き、しゃぶしゃぶなど、さまざまな食べ方でカニを満喫できると好評です」
──経営の悩みは。
「設備投資です。設備の入れ替えや細かな改装などを定期的に行っていますが、費用もかかりますし、お客さまニーズに十分対応するのは難しいですね」
【7室、1泊2食1万650円から】