自然の中のコテージ
第739回よその旅館ホテル
──山里の風景と調和した建物です。
「紀州産のスギやヒノキをふんだんに使い、木のぬくもりを生かしたデザインです。宿泊棟のコテージは平屋建てで、豊かな自然に恵まれた山間の静かな天野の風景に調和するように設計しています」
「宿泊客がゆったりと時間を過ごせるようにしています。コテージは3棟。1棟のコテージに二つの客室があります。つなげて使うこともでき、1棟に最大7人宿泊できます」
──天野の魅力は。
「作家の白洲正子が紀行文集『かくれ里』で『桃源郷とはまさにこういうところ』と感嘆した四季折々ののどかな田園風景が広がる天野盆地は『にほんの里100選』に選ばれ、98年には、環境庁(現環境省)から『ふるさと生きものの里』に認定されました」
「周辺には、創建1700年の丹生都比売神社、高野山、町石道など世界遺産が遺されています。西行堂、西行妻娘宝篋印塔、貧女の一燈お照の墓、横笛の恋塚などの史跡もあります。史跡を散策できるよう自転車の無料貸し出しも行っています」
──料理は。
「地元天野の高原野菜、ジビエ、世界の食材を使い、日本料理とフレンチを融合させたオリジナリティ豊かなお料理を提供します。地元で栽培した日本そばもメニューに加わります。夕食はコース料理となります」
──温泉は。
「各部屋にある浴室と別に貸し切り風呂があります。近くにある系列のゴルフ場で湧出する天然温泉の源泉を運んでいます。バスアメニティーはイタリア『ACCA KAPPA(アッカカッパ)』製品を用意しています」
──料金は。
「1泊2食で2万1千円からです」
【6室、21人収容】