浴槽をライトアップ
第725回よその旅館ホテル
──館名の「宙」にはどんな意味があるのでしょうか。
「宙に泊まった方が、自分の求める無限の可能性に挑戦しうる、活力と癒しを培えるように思いを込めたものです」
──敷地もまた広大ですね。
「1万5千坪あり、どの部屋からも日本庭園と自然林が眺められ、緑の葉がじゅうたんのように映えわたり、心ときめきます」
──宿のアピールポイントは。
「四国八十八カ所霊場の土を、修善寺に持ち運び作った『修善寺八十八カ所』がございます。そのうち45番から49番までの札所が当館の敷地内にあり、この5カ所を巡りますと四国霊場巡礼に等しい功徳が得られると言い伝えられております。新しいパワースポットです」
──ちょっと変わった浴槽があるとか。
「大浴場に隣接している『光の露天風呂』は、浴槽がガラス張りになっています。夜には下からライトアップされ、浴槽が光って見えます。まさしく宙に浮かぶ光の箱船で、自然界への癒しの航海と言えるでしょう」
──料理はどんなものを。
「料理は月替わりとし、旬の素材を中心とした会席料理をお楽しみいただけます。今月は若鮎の塩焼きと遠州麦豚の黒酢あんかけなどをメニューとしています」
──サービス面で意識していることはありますか。
「対価の価値観を感じてもらえるよう努め、お客さまの満足度を上げられるよう、生産性を重視した機械的なサービスではなく、お客さまとの密接なかかわりあいを大切にしていきます」
【客室数29室、1泊2食付き平日2万3千円から】