地の料理と源泉かけ流しの宿
第640回よその旅館ホテル
──どんな宿ですか。
「山面の眺望がきれいな温泉宿です。当地は糠平温泉として古くから栄えてきましたが、最近は『ぬかびら源泉郷』として売り出しています」
──温泉の特徴は。
「ナトリウム塩化物炭酸水素塩温泉で、美肌効果があるといわれています。うちを含めて、温泉地の旅館はすべて源泉かけ流しで、平成19年には、『源泉かけ流し宣言』を行いました」
「大浴場は檜の風呂と、昭和30年代に職人が作ったタイル風呂を、男女入れ替え制で用意しています。露天風呂は混浴です。うちを含めて7軒の温泉に自由に入れる外湯巡りも人気です」
──料理は。
「地のものをお出ししています。地元の農家が作った野菜や山菜。魚はエビ、カニ、マグロなどは使わず、川魚中心です。面白いところでは、地元ならではのエゾシカを出しています」
──宿泊客向けに面白いサービスがあるようですね。
『エゾリスの穴』という名前の小部屋に『あったらいいな』という、ちょっとした備品類を置いています。女性のメイク落としから、バードウォッチング用の双眼鏡、マウンテンバイク、スノーシューなど、いろいろなものを置いて、お客さまに自由に使っていただいています。大変好評ですよ」
──これからどんな宿に。
「あまり大きくせず、できればこのぐらいの規模で、ひとりでも多くのお客さまにご満足いただけるよう努めていきたいです」
──1泊2食の料金は。
「1室2名さまで1人9075円からです」
【18室、約80人収容】