駅たびコンシェルジュ
地域交流、流動を起こす場に
――びゅうプラザが駅たびコンシェルジュに変わり何が変わるか。
「来店予約制の導入により、お客さまにおくつろぎいただきながら、ご要望に応じた旅行スタイルをアクティブに提案していく。装飾には天童木工の温かみのある家具を採用し、ホスピタリティあふれるコミュニケーションの場を提供したい」
――駅たびコンシェルジュで行われることについて。
「旅に関するコンサルティングのほか、東日本エリアの地域情報発信、主力である大人の休日倶楽部会員へのサポート、エスコートツアーの販売、各種セミナーの開催、Web商品の予約サポートなどを行っている。特に、大人の休日倶楽部の趣味会オンライン講座が好評だ」
――インバウンドへの対応は。
「インバウンド再訪期には、インバウンドパスの販売や観光案内、東日本エリアの情報発信を行う。英語対応のほか、店舗によっては中国語、韓国語、フランス語などを話せる社員による対応も行う」
――現状での成果は。
「首都圏は発地機能、受け手は着地機能を主に想定しているが、今はコロナ禍の影響もあり、長距離の本格的な動きはこれから。一方、コンシェルジュが同行して地元を散策する街歩き企画が人気だ。学生から高齢の方まで幅広い年代のお客さまが地元再発見を楽しんでいる」
――地域との連携は。
「駅たびコンシェルジュは東日本エリアの地域観光の情報発信拠点となる。従来から地域で発信に取り組んでいる観光協会や行政、地域のJR東日本グループ企業等と必要な連携をしながら観光流動を盛り上げていく」
――店舗の可能性は。
「購買スタイルがWebにシフトしている中、操作方法等のサポートにより、Web商品とお客さまのリアルな架け橋となる。店舗同士をWeb画面でつなぎ、着地店舗のコンシェルジュが地元の魅力を紹介しながらお客さまに旅行の提案をするなど、アフターコロナ時代までも意識した対応をしている。また、東日本エリアの魅力を発信する特産品の紹介にも取り組んでいく。将来的には、店舗が地域の交流の場となり、旅への意欲を刺激するムーブメントを起こす場としたい」
中村明子氏
【聞き手・長木利通】