観光業者向けB2Bにも対応
北海道と沖縄県でレンタカー事業を展開するDMレンタリース(東京都中央区、村脇学社長)は、石垣島の店舗を10月21日に移転、拡大した。
同社は、レンタカーの世界的ブランドの一つであるバジェット・レンタカーのフランチャイジーとして、「バジェット・レンタカー旭川駅前店」「バジェット・レンタカー旭川空港店」「バジェット・レンタカー石垣空港店」の3店舗を運営。今後も出店を加速する計画だ。
石垣空港店は、2017年に他の大手レンタカー社との共同店舗に入居し、営業を開始したが、カウンターや駐車スペースが手狭となったため、空港隣接地に移転。今回、独立店舗と広大な駐車場を確保した。2019年の夏季トップシーズンには150台を運用。来夏は200台まで増車する計画だ。
人口約5万人、海岸線長162キロの小さな島に、大小合わせて20社以上のレンタカー会社がひしめく激戦区で、なぜバジェット・レンタカーが急成長しているのか。真玉橋極人(まだんばし・きわと)店長に話を聞いた。
――バジェット・レンタカー石垣空港店の強みは何か。
「車両が高年式(新しい)ということ。ほとんどが新車だ」
――新車をそろえられる秘密は。
「『DMレンタリース』は、『D&Dホールディングス』傘下の会社で、グループ内に、国内外での自動車販売や車の残価保証を国内で展開している『D&Dマネージメント』、国内最大級の事業者向け(B2B)レンタカー・リース事業の『バンクレンタカー』、自動車ディーラー事業の『北北海道三菱自動車販売』がある。メーカーから新車を直接仕入れ、レンタカーとして1~2シーズンだけ使用し、中古車市場に卸したり、他のレンタカー会社に販売したりしている。グループ会社の総合力が強みとなっている」
――どのメーカーの車が多いのか。
「グループ会社の取引先の関係で、三菱、日産、スズキの車が多い」
――移転して独立店舗を構えた理由は。
「以前は、横長の共同店舗に他のレンタカー会社と一緒に入居し、空港への送迎も共同バス、駐車スペースも共用だった。ビジネスの拡大で、特に駐車スペースが足りなくなったため、独立店舗を構えることにした。空港からの距離は以前の店舗とほぼ変わらないし、送迎車も単独で走らせることができるようになった」
――レンタル用車両を次々と増やしている。
「2017年7月のオープン時が60台。18年夏が120台。19年夏は駐車スペース限界の150台だった。広くなったので、20年夏は200台にしたい」
――スタッフ数は。
「私も含めて9人体制。シフトで5~6人が常に出勤している」
――石垣島はサーフィンやダイビングのスポットとして世界的にも有名だ。インバウンド客も多いのでは。
「世界ブランドであるバジェット・レンタカーの看板の力もあり、多い。スタッフはほぼ石垣島の人間だが、北京出身の周さんは、中国語、日本語、英語、韓国語ができる。彼はサーフィン好きが高じて石垣島に住み着いてしまった(笑)。欧州言語などで手に負えない場合は、バジェット・レンタカーの通訳センターに電話でアシストをお願いしている」
――予約が入る経路は。
「インターネット予約が基本だ。バジェット・レンタカー公式サイトの他は、楽天トラベル、じゃらんnet、たびらい、沖楽などが多い」
――レンタカーはB2C(個人向け)ビジネスだが、御社はB2B(企業向け)にも対応できるとか。
「現在は、島内の不動産屋さん経由で、ウイークリーやマンスリーでアパートを借りる方向けの中長期レンタルを実施している。私たちは、島内の観光事業者さまからの『夏場だけ送迎用バンをレンタルしたい』とか、『夏場の短期雇用スタッフ用に軽自動車をレンタルしたい』といったご要望にもお応えできる。その場合は、店長の私と本社の専門スタッフとでご対応させていただく」
広々としたカウンター
新車が中心
【問い合わせ先】
バジェット・レンタカー石垣空港店
TEL:0980-87-9491(営業時間 午前8時~午後7時 年中無休)
https://www.dmrl.co.jp/rentacar