「確かな性能」をアピール
ろ過装置の専門メーカー、ショウエイは、今回のホテレスショーに、ろ過装置の新製品、浴槽・プール用のカセットフィルターろ過装置「CREF(クリフ)」などを出展する。
従来のろ過装置は、砂、珪藻土(けいそうど)、繊維質タイプのフィルターによるろ過方法などがあるが、同社によると、それぞれ、ろ過能力が低い、逆洗ができない、などの問題点があるという。
クリフは、ろ過フィルターを幾重にも組み合わせたものでろ過し、この技術を駆使してコンパクトなカセット対応にしたろ過装置だ。同社が本社を構える神奈川県川崎市水道局が定める上水と同等の透明度を実現。併せて、逆洗も可能とした。高性能にも関わらず設置スペースは従来品に比べ約2分の1から20分の1を実現。安価な料金設定も特徴という。
すでに、日帰り入浴施設、スポーツクラブにテスト導入しているが、上々の評価を得ている。
FRP製の温泉冷却装置「You cool(ユークール)」も初出展する。高温の源泉を冷却し、加水なしで100%源泉かけ流しを実現。仕組みは、特殊技術により源泉をミスト化し、装置内に投入。装置に入った源泉は、装置外部に設置された冷却ファンにより短時間で冷やされる。源泉の鮮度が保たれるうえ、安価なランニングコストも特徴だ。
クラウド対応の“見える化”システム「SBEMオートメーションシステム」も昨年に引き続き紹介する。旅館・ホテルのコスト削減と、省エネの実現、さらに生産性向上にも貢献できる、とアピールする。
このシステムは、旅館・ホテルなど、温浴施設に特化したもので、導入施設の浴槽・プール、LED照明、燃料などの使用量を、インターネットを介したクラウド対応で遠隔監視し、かけ流し湯の水量や温度、ろ過装置やジェットポンプの回転を制御することで、使用エネルギーの適切な維持管理を実現する。導入施設によっては、導入前に比べ、上水量と重油量を最大94%、電力量を同78%減らした例もある。
同社では、「ろ過装置をはじめ、旅館・ホテルの皆さまに満足してもらえる製品を用意した。確かな性能をブースで確認してほしい」とアピールしている。