国土交通省の本保芳明総合観光政策審議官は12日、観光庁が発足する10月1日に向け、「機運の醸成を図るため各地でシンポジウムを開く」ことを明らかにした。27日、名古屋市で開かれる百人委員会がそのスタートとなる。
同日、東京都内で開かれた日本観光協会の総会で述べた。総観審は「観光庁は開かれた庁を標榜し準備を進めている。組織体制の面ではできるだけ民の力、官でも自治体や他省庁とも力を合わせて仕事をしていく」とし、大幅な人事交流を行う考えを改めて示した。
「10月1日の(観光庁)立ち上げに向け、全体で機運を盛り上げさらなる醸成を図る」目的で行うシンポジウムは、リレー形式で実施。第1弾は中部の観光を考える百人委員会で、次回が7月9日ごろ開かれる予定。総観審は「産業界、関係者の意見を聞き、観光行政の進め方、観光全体の取り組みの仕方について議論し盛り上げたい」と強調し、多くの参加を求めた。