JR西日本は14、15日、山口県内で主に首都圏と関西圏の報道関係者を対象に山口DC現地取材会を実施した。JRグループと山口県などが9月から12月まで展開している大型観光キャンペーン「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」(山口DC)に合わせたもの。参加者に絶景スポットや観光列車、世界遺産などを紹介した。
報道関係者は新幹線で山口県入りし、新山口駅からバスに乗車して日本最大級のカルスト台地の秋吉台、世界遺産の松下村塾、新観光施設「萩・明倫学舎」などをまわった。地元観光関係者と本格的な意見交換会も萩本陣で実施され、萩市、長門市、山口市などが地元の観光素材を説明。参加者からは山口DCの目標数値やDCの状況などについて質問があった。
2日目は山口県の代表的な絶景スポットである長門市の「元乃隅稲成神社」や下関市の角島を見学。山陰線の新観光列車「○○のはなし」が小串駅―長門市駅で取材用に臨時運転され、和洋それぞれコンセプトが異なる車両を見学し、乗客を対象に予約制で販売されているこだわりの弁当なども取材していた。
山口市の湯田温泉に移動して観光回遊拠点施設「狐の足あと」を見学。狐の足あと2階多用途スペースでは「SLギャラリー2017」が9月29日まで開催されており、SLの記録写真を多数展示している。
松村孝明・山口県観光連盟会長は「山口DCは好調なスタートで、今のところ目標の観光客10%増を大きく上回っている」と話している。