東京・新橋にある鳥取、岡山両県の共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」が開業5周年を迎え、10月29日には、5周年記念イベントを同館で開催した。イベントには、鳥取県の平井伸治知事や岡山県の伊原木隆太知事のほか、岡山市出身のタレント・ブルゾンちえみさん、「とっとりふるさと大使」でタレントのココリコ・遠藤章造さんが出席。両県がスクラムを組みながら「ワンチーム」で地元の魅力をPRした。
冒頭、伊原木知事は「5年前、岡山県は全国で唯一、東京にアンテナショップを持っていなかったが、鳥取県と共同して立ち上げた。あまり目立たない県だが、実は行ってみると楽しく過ごしやすい県だ」とアピールした。
また、平井知事は「5年がたち、ようやく山陽と山陰のおいしいもの、観光の魅力が伝わり、移住者も増えてきている。これからはカニのシーズンになる。ぜひ遊びに来てほしい」と来訪を呼び掛けた。
イベントでは国内で開催されていたラグビーワールドカップ(W杯)にちなみ、鳥取と岡山がラグビーボールをパスしながら各県の魅力を紹介。鳥取県は、30年掛けて開発した新品種米「星取舞」や「鳥取和牛」、岡山県は、世界で評判が高い「デニム」や「カキオコ(カキのお好み焼き)」などをPR。
遠藤さんは「大山のきれいなゴルフ場で体を動かした後のカニなどグルメは最高」、ブルゾンちえみさんは「一流ブランドのアパレルが取り寄せるぐらい岡山のデニムの品質は良い」と話した。
今後の両県の観光での連携については、伊原木知事が「岡山空港に降りた人が鳥取県にも周遊してもらえる施策を立案、展開していく」と述べると、平井知事は「香港路線は、岡山、米子の両空港に入っている。両県で現地キャンペーンを実施するほか、ドライブマップの制作もともに行っている。両県の枠を取り払い、トレッキング、自転車、ドライブルートなども築いていく」と方針を示した。
同館は2014年9月にオープンし、特産品の販売やレストランの運営を行うほか、移住、定住、就職の相談も行っている。5年間で延べ約250万人が来館している。
4人でスクラムを組み、鳥取・岡山の魅力をPR