「おんせん県」の名称を商標登録申請し、特許庁から却下された大分県が今月から、方言を使った自虐的な観光PRを始め、話題になっている。「叩たたかるんわ、商標登録は取れんわ」「滑って転んで大痛県」などと自嘲気味になりながら、ちゃっかり観光地や特産品を宣伝している。制作したPR動画は、テレビCMで4日から福岡地区で放送が始まり、15日からは関西地区でも放送する。県ホームページからも動画を見ることができる。PRタイトルは「おんせん県って言っちゃいましたけん!」。
商標登録を認められなかったものの、一連の騒動で有名になった「おんせん県」の名称を使い、別府や由布院といった温泉地や源泉数と湧出量日本一をPR。「ぶっちゃけ『うどん県』も気になっちょったんで『日本一のおんせん県おおいた』として売り出そうち思っちょったのに」と“パクリ疑惑”も認めた。
群馬県などからの批判に対しては「懲りたけんな、今度はちょっと謙虚なコピーでアピールしていくことにしたんで」と“反省の姿勢”をみせながら、観光PRを続けていくと強調している。
動画についても、出演者が「全員地元の普通の人たち」で「タレントなし! 歌なし! CGなし!」と紹介して低予算をアピール、徹底的に自虐的なスタンスを取っている。
最近の各県の観光PRを見ると「おしい! 広島県」「島根は鳥取の左側です」など自虐的なコピーが話題になっているが、大分県の自虐PRの効果はいかに?