岸田内閣が4日に発足し、国土交通相には、公明党の斉藤鉄夫副代表が就任した。斉藤国交相は5日の就任会見で、コロナ禍で深刻な影響を受けている観光産業を支援する考えを強調。Go Toトラベル事業については、「必要不可欠な事業」と述べ、感染状況を踏まえながら再開を検討する方針を示した。
斉藤国交相は「Go Toトラベル事業は観光地や地域経済の維持、復興のために大変重要で必要不可欠な事業だ。感染症対策と経済の回復を両立させる観点から、感染状況を勘案し、再開のタイミングや内容について検討していく」と述べた。
観光分野のワクチン・検査パッケージの活用については、「旅行業、宿泊業と連携し、ツアー、宿泊施設における運用の確認などの技術実証を進めていく」とした。
また、中長期的な観光政策としては、「2030年の訪日外国人旅行者数6千万人、訪日外国人旅行消費額15兆円などの目標を堅持しつつ、観光立国の実現に向け、政府一丸となって取り組む」と述べた。
就任の抱負を語る斉藤国交相(5日の会見で)