大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)はこのほど、2014年後半に小説や映画で人気の「ハリー・ポッター」の世界観が楽しめる新テーマパークをオープンすると発表した。450億円を投資して整備し、日本国内だけでなく世界中からの集客を目指す。
テーマパークの名称は「The Wizarding World of Harry Potter」。このテーマパークは、2010年にアメリカのユニバーサル・オーランド・リゾートにオープンし、高い人気を誇っている。今回の日本でのオープンは、アメリカ以外では初の海外進出となる。
新テーマパークには、ハリー・ポッターに登場するホグワーツ城やホグズミード村などの景観が映画で見た光景をそのままに忠実に再現。ライド型のアトラクションのほか、複数のアトラクションが設置される予定。
ハリー・ポッターは、J・K・ローリングの小説全7作で構成される物語。70以上の言語に翻訳され世界中で約4億5千万部が売れた大ベストセラー。ワーナー・ブラザーズ製作の映画ハリー・ポッターシリーズの世界興行収入は77億ドル(約6160億円)を超える。日本だけでも興行収入は8億9千万ドル(約714億円)、観客動員数はシリーズで7800万人を超える。
USJは、ハリー・ポッターのテーマパークのオープンにより年間来場者数が、「少なくとも数十万単位」で増加すると見込んでおり、100万人以上の増加を目標にしている。USJ全体の年間来場者数としても、1千万人を超えるテーマパークへの成長を目指し、事業の拡大を進めていく考えだ。
USJがハリー・ポッターの新施設開設を発表