JTBは3月21日、SDGsを軸にした学習プログラム「広島・江田島の未来をつなぐ3R Reconsider【SDGsの理解を深める】・Reborn【海ゴミの再生】・Regional exchange【地域交流】」を発売した。広島女学院(広島県広島市)の生徒が発案したプランをもとに、広島県江田島市と共に支援し開発したプログラム。地域の自然環境の課題解決や、交流人口の拡大を目的としている。
3Rをテーマに、江田島市の自然環境や、特産品である牡蠣(かき)の養殖産業を軸に、SDGsの視点で高校生が考案した内容を商品化。ビーチクリーン活動を行いながら海ゴミの種類を学び、海洋プラスチックゴミを使用した万華鏡を制作するなどの体験を通じて、江田島市の課題である海洋プラスチックゴミについて学び、「美しい自然景観を守り続けるために何ができるのか」を考える内容。
牡蠣の生産、流通、消費までの流れの理解を深めるため、生産者訪問、工場見学が盛り込まれている。見学後には工場併設の飲食店で牡蠣を使ったランチを提供する。
全国有数の牡蠣の養殖産地である江田島市は、観光客の減少や地域住民の高齢化、牡蠣養殖で使用する器具などの海洋プラスチックゴミによる自然環境の悪化が課題となっていた。そのような状況を知った広島女学院の高校生が江田島市の課題解決に向け、実際にフィールドワークなどを行い旅行企画を発案した。