ONSEN・ガストロノミーツーリズム、普及貢献で名誉職など授与


ONSENグランクロワの受章者や関係者ら

推進機構、国内外への情報発信期待

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構(涌井史郎会長)は1日、ONSEN・ガストロノミーツーリズムの普及に貢献した人などに名誉職などを贈る「ONSEN名誉グランクロワ授与式」「ONSENアンバサダー任命式」を東京都千代田区のホテルルポール麹町で開いた。新たな任命者を通じて、温泉地の持つ魅力を国内外に情報発信し、誘客を図るとともに、地方創生につながる取り組みを推進する。

 ONSEN名誉グランクロワ授与式では、ONSENガストロノミーツーリズムの普及に貢献したとして同機構の個人会員組織「ONSEN騎士団」の最高ランクである「ONSENグランクロワ」の名誉職を、農林水産省の末松広行事務次官、環境省の森本英香事務次官(当時)、観光庁の平岡成哲観光地域振興部長(同)の3人に授与した。

 ONSENアンバサダー任命式では、全国各地のONSEN・ガストロノミーウォーキングイベントに精力的に参加し、普及活動に貢献した人をONSEN・ガストロノミーツーリズムの特命大使として「ONSENアンバサダー」に任命した。銭湯大使の岸上ステファニー氏、ONSEN騎士団の新庄仁美氏、同西谷佳記氏、オリックス不動産の似内隆晃取締役副社長の4人が任命された。

 式典と同時に開催された交流会で涌井会長は「これまでガストロノミーツーリズムで地域振興を図ってきた。世界ではアルザスやピレネーで如実に経済的な成果を上げている。日本では食に加え、温泉も含めた新たなツーリズムとして、点、線ではなく、面で展開し、世界に発信するとともに、地方創生に寄与していきたい」とあいさつした。

 小川正人理事長は「イベントの開催は50回を超え、参加者は1万1千人以上となった」と成果を報告。これからの活動については「下期は世界に向けての一歩として、クラブツーリズムとともに台湾でイベントを開催する。また、東京都で銭湯を巡る新たなイベントも行う。いろいろな取り組みにチャレンジし、温泉を世界に発信していきたい」と決意を語った。

 ONSENグランクロワを授与された末松氏は「温泉資源や食を楽しむ以外に、土地ならではの付加価値がさらなる経済効果を地方にもたらす。良いものに光を当て、そこに付加価値を付けて形にしてほしい」述べた。

 森本氏は「地域振興において食、温泉、自然は重要なファクターだ。消費はモノからコトに変わっていく。各省とも連携して取り組みを推進したい」と力を込めた。

 平岡氏は「訪日を増やすキーワードは『地域における体験』だ。地域独特の文化と伝統ある場所に訪れ、その地域の人と交流し深い体験をしてもらうことが異文化体験の極みだ。温泉と食というキラーコンテンツを生かしてほしい」と期待した。

 19年度のONSEN・ガストロノミーウォーキングは、昨年を上回る約30カ所で開催される予定。

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