
NOTE(兵庫県丹波篠山市)は25日、古民家など歴史的建造物を活用した滞在施設「NIPPONIA」を、2021年度中に29地域(112棟、194部屋)まで展開することを発表した。日本の文化、歴史を守り継ぐ地方創生事業を加速する。
同社は、「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」が理念。消えつつある古民家を起点に、その地域ならではの食や生活文化を維持、継承できることを目的に、土地の歴史文化資源を尊重したエリアマネジメント、持続可能な地域開発を実践している。これまでに国内19地域(81棟、131部屋)で展開している。
NIPPONIAでは(1)地域の暮らし、歴史、文化などの地域資源を観光資源として価値化(2)建物の本来の姿を尊重して改修することで建物の風合いや町並み景観を維持(3)各地域で事業体制を整備、地域に金が落ちる仕組みを構築―の取り組みを推進。また、宿泊施設では、1棟貸しや地域内に客室を分散させる「分散型宿泊施設」を採用し、3密の心配がない滞在環境を提供している。
「日本の風景や暮らしを100年先につなげる。地域行政、地元企業などと連携して地域ごとにその地域だけの事業主体を構築し、地域に寄り添った体制で事業に取り組んでいく」と同社。