情報通信業のNECネッツエスアイ(東京都文京区)は昨年11月、岩手県陸前高田市に、コワーキング・スペースとして使えるログハウス「ひまわりハウス」を開設した。コワーキング・スペースとは、多様な人たちが知識や技術を共有し合い、新しいアイデアやビジネスを創造する場のこと。
ひまわりハウスは、東日本大震災の影響で甚大な被害を受けた陸前高田とその周辺の「地域の復興や復興を目指す人たちがコミュニケーションに使える場」と同社。「陸前高田とその周辺地域に新たな事業を興し、復興促進の手助けをすることが目的」という。
ひまわりハウスには、情報や意見交換などの活発なコミュニケーションを支援するために、ブロードバンド回線や、パソコン、スマートタブレットなどの各種端末が用意されている。
また、テレビ会議用の大型ディスプレイや、超短焦点プロジェクターを搭載したインタラクティブホワイトボードなども用意した。
ホワイトボードは、会議中のアイデアや意見を専用電子ペンで直接書き込めるもの。これらのディスプレイやホワイトボードは、デジタルサイネージ(電子看板)を得意としているNECディスプレイソリューションズ(東京都港区)が提供した。
ひまわりハウスには1日平均、5〜6組の利用があるが、「起業するために必要な情報やツールが欲しい」「外部の講演などをライブ中継できないか」などの意見が寄せられている。NECネッツエスアイでは、こういった意見に真摯に耳を傾け、施設の改善を行っていく意向だ。
ひまわりハウスについての問い合わせ先は、NECネッツエスアイひまわりハウスTEL0192(55)4101。