
関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)と東京トラベルパートナーズ、住友電気工業によるユニバーサルツーリズムプロジェクト「Let’s EXPO」は6月28日、「身体的不自由を抱える高齢者の万博参加意向調査」の結果を公表した。それによると、86.4%が万博に行きたいと回答したものの、ほぼ全員が、移動などの不安から実際には行けないと感じていることが分かった。
調査は4月18日~5月31日に、首都圏を中心に全国31カ所の特別養護老人ホームなどの協力を受けて実施。デイサービスを利用したり、特別養護老人ホームに入居したりしている、身体的不自由を抱える60歳以上の男女471人から得た回答を分析した。
その結果、大阪・関西万博に行きたいと回答したのは全体の86.4%。「70年万博を知っていることがこの結果につながっているのではないか。参加意向が他世代とは異なり、高い」とMUIC Kansaiの村上弘祐氏。行きたいと回答した407人のうち、実際には行けないと回答したのは99%、403人だった。
調査では行けないと思う理由や、現地に行きやすくなるサービスなどについても質問。このうち行きやすくなるサービスについては「高齢者専用の休憩スペース、多数の座って休める休憩スペース」の希望が最も多かったほか、「介護士、看護師、医師の会場内配置」「万博会場までのバリアフリー交通アクセス」などへの希望が多く集まった。
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