ＡＮＡホールディングス（ＡＮＡＨＤ）は１日、２０１８年３月期第３四半期決算（１７年４月１日～１２月３１日）を発表した。売上高は前年同期比１１・９％増の１兆４９０８億４３００万円、営業利益は同２７・４％増の１６５９億円、経常利益は３１・９％増の１６３８億円、純利益は７６・７％増の１５２９億円。Ｐｅａｃｈ・Ａｖｉａｔｉоｎの連結子会社化による特別利益などを計上した結果、全項目で過去最高を記録した。
国内線旅客収入は、２・４％増の５３２６億円となった。旅客数は３３７９万９千人、利用率は６９・１％。路線ネットワークでは中部―宮古線を新規開設したほか、広島空港の運用時間延長に伴い、羽田―広島線の最終時間帯に増便するなど需要を取り込んだ。営業面では、「旅割タイムセール」の定期的な実施や日本の魅力を特設サイトや機内などで発信するサービス「Ｔａｓｔｅ оｆ ＪＡＰＡＮ ｂｙ ＡＮＡ―Ｅｘｐｌоｒｅ ｔｈｅ ｒｅｇｉоｎｓ―」を開始した。サービス面では、プレミアムクラスの機内食サービスにおける昼食提供時間の拡大などの取り組みを進めた。
国際線旅客収入は、１５・２％増の４４７４億円。旅客数は７２３万８千人、利用率は７６・１％。羽田―ジャカルタ線、成田―ロサンゼルス線を増便し、ビジネス需要や国内地方空港、アジアと北米間の接続需要を取り込んだ。
１８年３月期の見通しは、１７年１１月発表の内容と変更はなく、売上高は１兆９２５０億円、営業利益は１６００億円、経常利益は１５００億円、当期純利益は１３２０億円としている。
