KNTは8〜9日、奈良市内で、平城遷都1300年祭の開催にあたり現地視察社員研修を実施した。同社社員や協定旅館ホテル連盟奈良支部会員など約100人が参加。1300年祭の事業概要について説明を受けたほか、同1300年祭のメーン会場である平城宮跡などの視察や伝統行事についてのセミナーを受講し、奈良方面商品の販売拡大につながる知識の深化を図った。
研修では会場の視察に先立ち、奈良商工会議所で1300年祭の説明会を受講。平城宮の主要建造物だった「第一次大極殿」、「朱雀門」「東院庭園」が復元、公開されるほか、「平城京歴史館」「平城京なりきり体験館」などの施設がオープンすること、ガイドツアーなどが用意されることといった事業概要や、4月24日から11月7日までの期間オープンする平城宮跡について学んだ。
参加者らはこのほか、商品企画の際の注意点や、奈良県内文化施設45館、温泉施設28館の割引クーポン、平城宮跡会場2施設の無料クーポンなどが付いた「せんとくんクーポン」について説明を受けた。
その後一行は平城宮跡に移動し、建設中の建物などを視察。さらに奈良県新公会堂に移動し、東大寺二月堂で行われる伝統行事「修二会(お水取り)」の歴史などを学ぶセミナーに参加した。
2日目は薬師寺、不退寺を視察し、遷都記念の特別公開を見学した。
鷲見哲男・国内旅行部部長は「今年1〜3月の首都圏発メイトの奈良方面商品は、対前年比150%、4〜6月は200%となっている。近鉄という巨大資本の下、アドバンテージを持って動けるのが奈良。現地研修で学んだことを各支店に持ち帰って他の社員に情報を伝えてもらうことで、奈良方面の販売拡大につなげていきたい」と話す。
第一次大極殿を視察