JTB協定旅館ホテル連盟(福田朋英会長)は11月21日、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで2012年度第2回理事会を開き、インバウンド受け入れ事業を強化する方針を決めた。20年の東京オリンピック招致を応援する取り組みを進めるほか、中国人観光客受け入れマニュアルなど役立つツールを開発し、会員に提供していく。
東京オリンピック・パラリンピック招致を応援するため、会報誌「JTB旅ホ連ニュース」の新年号発行と併せて、招致委員会が制作したA2サイズのポスターとバッジを全会員に配布。のぼり旗も東京支部、首都圏ホテル支部と全国の支部長以上の会員に配り、各旅館・ホテルで掲出してもらうことで招致ムードを盛り上げる。配布対象外の会員にも希望者には送る。
DVDビデオなどのセット「旅館、ホテル向け中国人観光客の受入マニュアル」は、JTB旅ホ連が企画し、日本コンサルタントグループ(東京都新宿区)が制作した。実際の中国人観光客とサービス係の映像で、中国人客に心地よく宿泊してもらうための実践的なノウハウを解説している。
また、NTTドコモのスマートフォン・タブレット用アプリ「はなして翻訳サービス」の開発にも協力。同アプリは、英語、中国語、韓国語など10カ国語に対応し、対面する外国人と1台の電話を介してコミュニケーションできる機能などを備えている。
インバウンド受け入れ事業は、東北支部連合会会長の久保田浩基氏(湯の杜ホテル志戸平)が委員長を務めるインバウンド委員会が中心になって推進している。
あいさつする福田会長