JTB商事は14日、旅館向けセミナー「これからの旅館の人材確保と人材育成セミナー」を東京・文京区の同社本社会議室で開いた。
税理士による「旅館業を取り巻く労働環境の課題とは」、就職情報誌部長による「近年の若者の就活における希望や選ばれる企業のポイントとは」、海栄RYOKANSの渡邉玲緒専務=写真=による「人材育成事例〜経営者の積極的な取り組み〜」、JTB商事の小輪瀬博子企画設計室長による「自社が獲得したい人材像を作ろう」の4講座を行った。
愛知県をベースに12旅館を展開し、従業員600人を雇用している海栄RYOKANSの渡邉専務は、同グループの概要やマネジメント手法などを明らかにした。「人はかけがえのない宝であり『人財』だ。一生懸命頑張ってくれるスタッフのことを常に第一に考えている」と述べた。幹部登用の条件については「スタッフから信頼され、スタッフに責任を持ち、スタッフを思いやれる人。上司の顔色ばかりうかがう人は昇進させない」と説明。経営者として意識していることは「理解してもらうまで、経営者自らがお願いし、熱意をもって伝えること」と話した。