JR西日本は21日、石川県白山市の金沢総合車両所で、10月から実施する北陸デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、同社が七尾線(金沢—和倉温泉駅間)で運転を開始する観光列車「花嫁のれん」の車両と車内サービスなどを報道陣に公開した。
車両のコンセプトは「和と美のおもてなし」。外装、内装とも輪島塗りや加賀友禅、金沢金箔など北陸の伝統工芸をイメージし「和と美」を表現。1号車の物販スペースの客室側壁面には色味が異なる2種類の金箔を市松張りにし、高解像度の図柄をプリントした。伝統工芸品展示スペース背面も金箔で装飾。
車内サービスと食のサービスには、和倉温泉の加賀屋が協力。車内の和装アテンダントとして、加賀屋の客室係1人、事前に加賀屋で研修を受けたJRグループ会社のスタッフ2人が乗務し、食事の提供やカウンターでの土産物販売などを行う。食のサービスは加賀屋総料理長監修で、和倉温泉駅発の同列車に「和軽食セット」(花嫁のれん2号)、「ほろよいセット」(花嫁のれん4号)を設定。
「スイーツセット」を金沢駅発となる花嫁のれん1号と3号で設定。「スイーツセット」は世界的に活躍するパティシエ・辻口博啓氏のオリジナルセレクトスイーツと、石川県のダートコーヒーのオリジナルブレンドコーヒーまたは加賀棒茶がセットに。購入には同列車の金沢—七尾駅間または金沢—和倉温泉駅間の乗車券と特急券が必要だ。
報道公開には野中雅志・JR西日本執行役員金沢支社長、小田與之彦・加賀屋社長らが出席