日本政府観光局(JNTO)は4月27日、通訳案内士法に基づく国の試験事務代行機関として実施する2018年度の全国通訳案内士試験の実施予定を発表した。出願は、インターネットによる電子申請、書面の申請いずれも可能で、受付期間は5月25日~6月25日。
今年1月の改正通訳案内士法の施行で、国家試験に合格した通訳案内士の名称は、「全国通訳案内士」となった。有償での通訳案内は無資格者でも可能になったが、「全国通訳案内士」やその類似名称を名乗って業務ができるのは、国家試験に合格し、都道府県知事に登録した、高度な外国語能力、日本の観光に関する質の高い知識を備えた者に限られる。
試験の日程は、筆記試験が8月19日。筆記試験の合格発表が11月8日(予定)。口述試験が12月9日。最終合格発表が来年2月8日(予定)。
試験対象の外国語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語。
筆記試験では、外国語のほか、日本地理、日本歴史、産業・経済・政治・文化に関する一般常識、通訳案内の実務を問う。口述試験は面接形式で、外国語によるコミュニケーションやホスピタリティなど、実践的な能力を判定する。
筆記試験の会場は、札幌市、仙台市、東京近郊、名古屋市、大阪近郊、広島市、福岡市、沖縄県。準会場として登録されている国際外語・観光・エアライン専門学校(新潟市)、熊本外語専門学校(熊本市)も選択可能。海外は、韓国ソウル市(韓国語試験のみ)と、台湾台北市(中国語試験のみ)。
口述試験の会場は、英語、中国語、韓国語が東京近郊、大阪近郊、福岡市で、他の外国語については東京近郊となる。