JTBグループのJMCは、宿泊施設や観光協会などに向けた写真管理システム「たびフォトサーチ」にJTBの保有する契約宿泊施設の写真約10万点を追加。4月から契約宿泊施設が同システム上で自社の写真データを管理、JTBの商品造成部門などへ容易に貸し出しできるようにした。
たびフォトサーチは、旅館・ホテルや観光協会などが外観、客室や風景などの写真を登録し、パンフレットや雑誌での利用を希望する旅行会社やマスコミなどに登録写真を貸し出せるシステム。貸す参画者側は写真の管理と貸し出しの作業、経費を効率化でき、借りる利用者側は必要な写真データを簡単な操作でダウンロードできる。現在、参画者は185件、利用登録者は約千カ所に及ぶ。
これまでJTB契約宿泊施設は、JTBに保有されている自社の写真を閲覧できなかった。JTBグループのいくつもの商品造成部門や支店などから同じような写真の貸し出しを求められるが、たびフォトサーチの画面を互いに見て対話できるため、貸し出しの作業がスムーズになる。
JTBと競合する他の旅行会社などにもJTB保有の写真を貸し出せる。宿泊施設が独自に持つ写真や、写真以外のパンフレット、団体向けの企画書、館内案内図などもサイト上に登録でき、販促活動に使える。
JTB社内向けの機能を利用する場合、契約宿泊施設は無料でシステムを使えるが、JTBグループ以外も貸し出し対象に加える場合は通常料金の年間3万円。ただし、JTB協定旅館ホテル連盟会員は13年度中は全機能を無料で利用できる。
たびフォトサーチサイトトップ画面