JASRAC新体制発足 弦会長が記者会見

  • 2022年7月29日

記者会見を行う弦会長(左)と伊澤理事長

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は8日、渋谷区けやきホールで新体制発足に伴う記者会見を開き、4月1日付で会長に就任した弦哲也氏、6月29日付で理事長に就任した伊澤一雅氏がそれぞれ就任のあいさつと今後の抱負を語った。

 弦会長は「コロナとの闘いでもJASRACはスピード感を持って対応している。音楽の利用者から適正な使用料を徴収し、権利者へ適正に分配するという基本は今後も変わらない。JASRACと利用者、JASRACと権利者との間の不安を少しでも取り除き、信頼や絆の糸を太くしたい。日本および世界の平和のために、音楽の力を信じ発信していきたい」と抱負を述べた。

 伊澤理事長は、浅石道夫前理事長が推進した「改革と挑戦」を継承し、その取り組みの成果を検証して次の進路を定めていくことを2年間の任期のテーマとし、今後JASRACが注力するポイントとして「デジタル化の推進」と「社会各層あらゆるステークホルダーとの連携強化」の二つを挙げた。

 デジタル化の推進については、個人の音楽クリエーターに向けたブロックチェーン技術を活用した存在証明機能付き楽曲情報管理システム「KENDRIX」、世界の著作権者への正当な対価の還元を目的とした「グローバル・デジタル・サービス・データ交換のためのソフトウェア(GDSDXシステム)開発」など、これまでの取り組みを紹介しつつ、「今後磨きをかけていく」と述べた。

 ステークホルダーとの連携強化については「音楽利用への対価を次の創作につなげていく『創造のサイクル』は、音楽リスナー、エンドユーザーをはじめとする社会全体との関係がなければ成り立たない。創作者、利用者、社会は地続きのものととらえ、社会的な理解、共感を得ながら管理事業を推進していきたい」と抱負を語った。

 その後、2022年度第1四半期の徴収、分配の速報値に触れ、「年度当初の計画を上回る数字で推移している」と説明した。


記者会見を行う弦会長(左)と伊澤理事長

 
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