エイチ・アイ・エス(HIS)は2日、2020年度10月期第1四半期(19年11月1日~20年1月31日)決算を発表した。新型コロナウイルスが影響するなど、増収減益となった。また、20年10月期の業績予想を修正。当期純利益は、昨年決算発表時の110億円の見込みから前年比109%減の11億円の赤字へと下方修正した。
第1四半期の実績は、売上高が前年同期比6.6%増の1996億1800万円、営業利益が同36.6%減の37億9100万円、経常利益が同17.5%減の42億8800万円、四半期純利益が同7.6%減の21億7700万円だった。
旅行事業は、年末年始最大9連休や欧州、グアム需要の継続、冬のキャンペーンによる集客が堅調に推移するも、香港、韓国の情勢不安もあり、前年並みだった。ハウステンボスは、これまで別料金だったアトラクションをパスポートで利用可能にするなど「パスポート革命」で集客行うも、訪日客の落ち込みが影響し、入場者減となった。ホテル事業は、変なホテルを関西空港や石川・金沢で開業するなど、営業展開が奏功した。
20年10月期の連結業績予想は、売上高が前年比4.1%減の7750億円、営業利益が同90.3%減の17億円、経常利益が同83.6%減の28億円としている。