日本旅行業協会(JATA)は6月27日、会員各社と中連協会員各社に対し四半期ごとに実施している「旅行市場動向調査」の2019年6月期結果を発表した。国内旅行の現況(4~6月)は、景気動向指数DIが3カ月前(1~3月)のマイナス6から10ポイント増の4と大きく回復。最大10連休となったゴールデンウイーク(GW)の効果により好調だった。
現況のDI値4は、この2年間で最も高い。しかし、3カ月後(7~9月)はGWの反動から18ポイント減のマイナス14と大幅に低下する見込み。6カ月後(10~12月)は8ポイント上昇しマイナス6の予想。
現況を方面別に見ると、「東北」が16ポイント増のマイナス16、「北海道」が14ポイント増の3とそれぞれ大幅に回復した。3カ月後は、「東北」が12ポイント減のマイナス28となるなどすべての地域で低下する見込み。
訪日旅行の現況は9ポイント上昇し5。3カ月後はマイナス2、6カ月後はマイナス3の予測。
海外旅行もGW需要で現況は6ポイント増のマイナス2と好調。世界情勢の不安やGWの反動などから3カ月後はマイナス18、6カ月後はマイナス19と落ち込む見込み。
調査は5月20日~6月7日にJATA会員、中連協会員の660社にインターネットで実施。312社から回答を得た。