赤羽国交相がボードを使って旅行者が守るべきエチケットなどを説明した（7月31日の会見）
赤羽一嘉国土交通相は7月31日の会見で、国内旅行の需要喚起事業「Ｇｏ Ｔｏトラベルキャンペーン」の旅行・宿泊予約が本格的に始まったことを受け、事業者、旅行者の双方に感染拡大防止策の徹底を呼び掛けた。新型コロナウイルスの感染再拡大が危惧される中、特に旅行者に対しては「ウィズ・コロナの時代における旅先でのエチケットについての改めてのお願い」として重ねて協力を呼び掛けた。
旅行者には、体温チェックや接触確認アプリの活用、旅行中の「新しい旅のエチケット」（観光団体作成）の実施、宿泊施設による検温や本人確認、3密回避の指示への協力を求めた。事業者に対しては、事業への参加条件である感染防止策の徹底を要請した。
協力しない旅行者にはキャンペーンの利用を認めない、あるいは、給付金の返還請求を行うと強調。事業者の参加条件の順守に関しては、運営事務局に事業者または消費者からの通報窓口を設置するほか、地方運輸局も活用して関係者へのヒアリングや立ち入り検査を実施し、是正の指導や登録取り消しなどの対応をとることを説明した。
赤羽国交相は「Ｇｏ Ｔｏトラベル事業は、ウィズ・コロナの時代における安全で安心な新しい旅のスタイルを確立し、普及、定着させることを目的とした重要なチャレンジ」と述べ、感染拡大防止と観光振興を両立しながら観光需要を取り戻すことに意欲を示した。
Ｇｏ Ｔｏトラベル事業の8月3日時点の登録事業者数は、宿泊事業者が1万4622軒、旅行事業者が5274社、宿直販の宿泊記録を管理するシステム事業者や観光協会などの第三者機関は134機関。
赤羽国交相がボードを使って旅行者が守るべきエチケットなどを説明した（7月31日の会見）
