Aカードホテルシステム、「トップ会」で経営者らに堅調さを報告
宿泊金額に対してポイントが加算され、獲得ポイント数に応じて「キャッシュバック」のサービス特典が与えられる「Aカード」。同カードを運営するAカードホテルシステム(東京都千代田区、内藤信也社長)は2月20日、カードを導入する独立系のホテル経営者ら約200人を招いた「第25回Aカードトップ会」を東京都内で開催した。会場では事業報告などを実施。カードの会員施設数や会員施設に宿泊するユーザー会員が堅調に伸びるほか、Aカードアプリのダウンロード数が4万件を突破したことなどを報告した。
Aカードトップ会は、会員ホテル間の親睦などを目的に毎年開いている。会場では、Aカードの事業報告や2019年度の年間優秀加盟ホテルの表彰式、C&RMの小林武嗣社長による「供給過剰時代のRM手法」をテーマにした講演、会員施設の取り組み紹介などを行った。
Aカードの1月末日現在の会員施設数は510で、総客室数は4万8656室。内藤社長は、ユーザー会員数が昨年6月に100万人を突破し、昨年1年間で24ホテル、1989室の増加があったことを報告した。また、昨年6、7月に開催した会員数「100万人突破キャンペーン」の追い風もあり、Aカードアプリのダウンロード数が前年比79%増の4万352件になったことを明らかにした。
同社は、出張サラリーマンの購読が多い週刊誌などに積極的に広告を展開。公式サイトの入会フォームを改修し、入会登録をより簡単にするほか、サンプリング無料配布サービスを行うなど、新規会員獲得への施策を次々と打ち出している。
また、会員施設への経費削減支援として、積極的にユーザー会員を獲得している施設に対して入会促進用の粗品を提供するほか、アメニティやホテル備品の共同購買サービスも実施している。
このほか、ポイント付加率を5パターンまで設定可能なポイント付加メニューにおける新機能の搭載も行っている。
ホテルを取り巻く環境について内藤社長は「ホテルの売り上げは全国平均では微増している。外国人宿泊者数は年々増加傾向にあるも全体ではまだ2割程度」と述べた。
内藤社長
会場の様子