ANAグループの販売会社である、ANAセールス、ANAセールス北海道、ANAセールス九州、ANAセールス沖縄の4社は15日開いた各社の取締役会で、10月1日に合併することを決めた。2年間で400人程度の人員削減を進めるなどして、業務効率化と収益力の向上を図る。
ANAセールスを存続会社として、ANAセールス北海道、九州、沖縄の各社を吸収合併する。
ANAグループは「2010〜11年度ANAグループ経営戦略」にのっとり、生産性の向上などを推進している。この中で販売体制についても機動力、実行力の向上、機能集約と体制の効率化を検討しており、今回の合併となった。「重複機能の集約と、人事流動性の向上を前提とした人材活用に対応した運営形態へ移行する」と同社経営企画部。合併後の取扱高は、2488億1700万円。
同社は、09年度の営業損益は1億円の赤字だったが、10年度10億円の黒字、11年度20億円の黒字を目指す。
各社の取扱高と従業員数は、ANAセールスが1907億9千万円、1230人、ANAセールス北海道が156億9300万円、157人、ANAセールス沖縄が358億5200万円、241人、ANAセールス沖縄が64億8200万円、81人。