ANA第3四半期、整備欠航影響し増収減益 LCC2社、11月統合へ


 ANAホールディングス(ANA)は1月29日、2019年3月期第3四半期決算を発表した。売上高が前年比5.2%増の1兆5684億円、営業利益が同5.6%減の1566億円、純利益が同30.2%減の1068億円だった。国内での自然災害の影響があるものの、国際線旅客、国際線貨物が好調に推移し売上高が前年を上回り、「安全・品質サービス」「人」「燃油」費用が増加し、増収減益となった。

 国内線は、売上高が同0.4%増の5348億円、旅客数が同0.1%減の3375万7千人だった。自然災害やロールスロイス社製エンジンの点検整備による欠航の影響などで旅客数は前年を下回ったが、ビジネス、訪日の国内移動需要の取り込みなどにより売上高は前年を上回った。路線ネットワークでは、宮古、石垣への通年運航や直行便を拡大するなど需要の取り込みを図った。営業・サービス面では、北海道復興支援「でかけよう北海道」プロジェクトや「訪日旅客向け関西空港利用促進キャンペーン」の実施により、国内外からの需要を喚起した。

 国際線は、売上高が同11.0%増の4966億円、旅客数が同5.6%増の764万2千人だった。日本発ビジネス需要が好調に推移することに加え、訪日需要を取り込み、前年を上回った。路線ネットワークでは、6月から羽田―バンコク線を1日3便に増便し、成田と合わせて1日計5便の運航としたほか、日本―イタリア間の渡航需要強化のため、10月末からアリタリアとのコードシェア便の運航などを開始するなど、ネットワークの拡充を図った。

 LCCは、売上高が同7.5%増の692億円、旅客数が同5.3%増の609万9千人だった。路線拡大や訪日を取り込むなど、前年を上回った。路線ネットワークでは、Peach・Aviationが4月から沖縄―高雄線、8月から関西―釧路線、バニラ・エアが7月から成田―石垣線、沖縄―石垣線を新規開設するほか、10月から沖縄―台北線を増便するなどネットワークを充実した。また、2019年度に予定されているPeach・Aviationとバニラ・エアの統合に向け、11月にPeach・Aviationの社長がバニラ・エアの社長を兼務し統合を加速した。

 通期連結業績予測は、売上高が2兆400億円、営業利益が1650億円、純利益が1020億円の見込み。

 
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