JRグループは7月1日から9月30日まで、山口県の地元自治体や観光関係者と「おいでませ山口デスティネーションキャンペーン(DC)」を開催する。「はじめてなのに、なつかしい。おいでませ山口へ」をキャッチフレーズに、様々なイベントを開催するほか、特典の付いたキャンペーンガイドブックを発行する。
目玉の1つは「なつかしい列車の旅」。愛称「貴婦人」のC57形1号機が牽引する「SLやまぐち号」が、土日だけでなく、期間中は毎日運転される。レトロ感ある山陰観光列車「みすゞ潮彩」、幻想的なトンネルを走る錦川清流線「とことこトレイン」も加えた3列車では、乗車客にオリジナルグッズをプレゼントする。
日本三名橋に数えられる錦帯橋のある岩国市では、本格的な錦帯橋のミニチュアを組み立てる体験講座を予約制で開講。日本最大のカルスト台地秋吉台と大鍾乳洞の秋吉洞では12コースのエコツアーを7月13日以降の毎日曜日に実施する。
城下町・萩では、週末を中心に歴史講座「萩・維新塾(DC特別編)おもしろ講座」を開講する。
また、日本テレビ系の人気アニメ・名探偵コナンとタイアップしたメディアミックス謎解きツアーを復活。「名探偵コナン萩・秋吉洞ミステリーツアー」を7月1日から実施。同ツアーはアニメのオリジナルストーリーをもとに対象エリアを見て回る。ツアーキットで犯人捜しなどを行う。
県内18地域では、地元に伝わる昔話や伝説を紹介する紙芝居を上演。年輩の人にとってはなつかしく、子供たちも楽しめる。専用ガイドブックでは、観光情報を掲載するほか、各種観光施設の割引チケットも付けた。
山口DCは、萩市と隣接して観光エリアを形成する島根県津和野町と益田市、また、下関市と隣接する福岡県北九州市門司区もキャンペーン対象地域に含まれている。
フグや関門海峡で知られる関門エリアでは、二次交通整備として、JR下関駅と城下町・長府を結ぶ2階建てのロンドンバスを7月1日と期間中の土・休日に運行する。