4~6月の訪日外国人消費、8割増の8887億円


 観光庁は7月31日、訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。今年4〜6月期の旅行消費額は、前年同期比82.5%増の8887億円となった。訪日外客数の増加と1人当たりの旅行支出の伸びで、四半期としての過去最高を記録。市場別では中国が前年同期の約3倍となり、全体の約4割を占めた。

 4〜6月期の旅行消費額を市場別に見ると、最多の中国が219.4%増の3581億円で、全体の40.3%を占めた。主な市場は、台湾が57.9%増の1470億円、韓国が42.0%増の645億円、香港が85.3%増の606億円、米国が26.5%増の526億円など。

 訪日外国人1人当たりの旅行支出は23.3%増の17万7428円となった。主な市場は、中国が34.7%増の28万5306円だったのをはじめ、米国が10.5%増の18万1388円、香港が12.1%増の16万603円、台湾が22.9%増の14万4071円、韓国が2.7%減の7万3969円など。

 1人当たりの旅行支出を費目別に見ると、訪日外国人の平均は、買い物代が54.8%増の7万6995円、宿泊料金が2.4%増の4万4144円、飲食費が5.9%増の3万2633円、交通費が14.0%増の1万8455円、娯楽サービス費が29.7%増の4768円。

 旅行消費額、1人当たりの旅行支出の伸びが堅調な中国は、期間中の訪日客数が約125万5千人で137.1%増となったことに加え、買い物や宿泊料金への支出が増えた。1人当たりの旅行支出28万5306円を費目別に見ると、買い物代が17万3404円で44.2%増、宿泊費が4万8199円で29.5%増だった。

 訪日外国人の旅行消費額は、昨年の年間値が約2兆円だが、今年1〜6月累計はすでに約1兆6千億円に達している。

 
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