包丁研ぎを実演する桂社長
インバウンド向けのツーリズム造成に取り組んでいる「御食国(みけつくに)事業実行委員会」(委員長、上山裕之・関西観光本部広域観光推進部長)は8日、日本国内のランドオペレーターや海外エージェントを対象にファムツアーを実施した。
招請したのは、Into Japan Specialist Tours、アヤベックス、Intrepid Travelの3社で、「ターゲットとなるフランスを中心にした欧州、および北米の高付加価値層向けエージェントをクライアントに有する国内ランドオペレーターを中心に選んだ」と関西観光本部。
当日は京都・大原の三千院などを経て、京都市内で料理人御用達の包丁店を経営している井口庖丁本店を訪れた。
日本の包丁は、(1)切れ味が良く、肉や魚、野菜などがきれいに切りやすい(2)職人文化の印象が強く、日本らしい道具(3)見た目が美しく、土産や贈り物になる―などから外国人の関心も高く、同店にも外国の料理人が訪れるという。
3代目社長の桂雅美さんが包丁研ぎを実演。「砥石に対して包丁を45度の角度をキープして、平行にスライドさせる」「刃先を研ぐときは少し柄を上げる」などと説明し、職人技を披露。参加者も体験した。
京都におけるインバウンド・富裕層向け高付加価値文化体験を企画・運営しているシグネチャー京都がコーディネーターを務めた。近藤邦彦さんは「(外国人)受け入れは、店の規模からすると1日1回、人数は6人程度がベスト」と話す。包丁に対する人気も高いことから、需要はあると判断する。
一行は、10日に兵庫県洲本市の由良漁港を訪れ、セリを見学した。
御食国は、古代から平安時代まで、皇室や朝廷に海産物を中心にした御食料(穀物以外の副産物)を貢いだとされる国を指す。そうした歴史を持つ京都・福井・三重・兵庫の4府県が実行委を設け事業を実施している。

包丁研ぎを実演する桂社長




