JARC10周年で「感謝の集い」 宿泊業の賃上げ議論


感謝の集いに240人が出席

感謝の集いに240人が出席

 宿泊施設関連協会(JARC、林悦男理事長)は10日、「JARC設立10周年感謝の集い」を東京都千代田区のKKRホテル東京で開いた。会員、宿泊団体、観光庁などから240人が出席した。

 林理事長はあいさつで、設立当初は観光庁からも十分認知されていなかったJARCが現在257社の加盟組織へと成長したことを報告。「やっと離陸した」と感慨を込めた。

 学校法人日本ホテルスクール校長の石塚勉氏とJARC理事長の林悦男氏がパネリストを務め、東洋大学国際 観光学部准教授の徳江順一郎氏がモデレーターを担ったパネルディスカッションでは、宿泊産業の低賃金問題がテーマに。

 石塚勉氏は「ダメなところを一言で言うと給料が低いこと」と率直に指摘。ホテル宿泊産業の平均給与は年360万円で、全産業平均480万円と比べ120万円の差があるという。石塚氏は「単純に売上単価を10%上げれば、人件費を30%増やしても成立する」と試算を示し、経営者に単価引き上げを求めた。

 林理事長は今後の方向性を独自の比喩で表現。「これからのホテルは護衛艦からイージス艦に変わっていく。少数で多品種のサービスを提供できる人材と装置でいかないといけない。それが給料を上げる唯一の方法だ」と断言した。一方で「ロボットにありがとうとは言わない。お客さまは人間にしか言わない」とも語り、自動化が進む中でも人間のホスピタリティが不可欠との認識を示した。

 石塚氏は働き方改革として「業界全体で従業員に年1回10日間の一斉休暇を設ける制度を検討すべきだ」と提案。最終的な賃金アップにつながると訴えた。

感謝の集いに240人が出席

感謝の集いに240人が出席

 
 

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