ハワイ・オアフ島のホノルル高架鉄道「スカイライン」に乗ってみました。2023年に一部開業し、25年に延伸。現在は、ホノルル市街地に近いカリヒから、ホノルル空港を経て、イーストカポレイまで、約25キロを34分で結んでいます。
まず、空港駅から、西行きの列車に乗車します。車両は日立製の4両編成で、運転士のいない完全自動運転です。運転台がないので先頭部まで客室になっていて、前方の景色を楽しめます。車内は広く、スーツケースを持って乗っても余裕があります。高架線を滑らかに走り、乗り心地も快適でした。
海側にパールハーバーを眺めながら西へ進むと、住宅地やショッピングセンターが続きます。しかし、終点のイーストカポレイに近づくにつれて人家が減り、農地や空地が目立つようになりました。駅前にも未利用地が多く、街づくりはこれから、という印象です。
折り返して、東の終点、カリヒまで乗り通します。カリヒで路線バスに乗り換えて、ダウンタウンへ向かいました。
カリヒはトランジットセンターになっていて、実際に乗り換えてみると、駅とバスターミナルが接続していて乗り継ぎはスムーズでした。列車を降りてから、迷うことなくバスに乗ることができます。
現状でもカリヒでバスに乗り継げば、西オアフから市街地へのアクセス手段として十分機能しています。ただ、鉄道が市の中心部へ直結していないため、空港アクセスには使いづらく、利用者数は伸び悩んでいます。筆者が乗車したときもガラガラでした。
現在は、カリヒからチャイナタウン、ダウンタウンを経てシビックセンターまでの延伸工事が進んでいます。2031年ごろの開業予定で、完成すれば、スカイラインが市の中心部へ乗り入れます。いまバスに乗り換えている区間をそのまま鉄道で移動できるようになるわけです。
その先のアラモアナ延伸についても設計が始まりました。空港からアラモアナまで直結すれば、旅行者にとっての利用価値は大きく高まるでしょう。
ホノルルを訪れる旅行者の多くが滞在するのはワイキキです。ワイキキ延伸も構想としては存在しますが、実現の見通しは立っていません。せっかく空港まで鉄道が延びたのですから、いつの日かワイキキまで列車で行けるようになってほしいところです。
(旅行総合研究所タビリス代表)




