七色のライトアップで幻想的な空間を演出
「カムインミンタラ」。アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」といわれるのが層雲峡(北海道上川町)。紅葉、温泉、アクティビティなど秋冬の楽しみは尽きない。ここでは冬の風物詩「氷瀑まつり」を紹介する。
大小約30の氷像圧巻 大雪ダムでもイベント
冬季のオフシーズン対策として始まった層雲峡温泉の「氷瀑まつり」は、50年以上の歴史を持ち、層雲峡を代表する冬の一大イベントだ。例年、国内外から多くの人が足を運んでいる。

冬の一大イベント「氷瀑まつり」
「層雲峡の冬は気温がマイナス20度にもなる厳しい環境だが、まつりはこの寒さを逆手にとって開催される。長い時間をかけて水を吹き付け凍らせることで造形される氷像群は、まさに自然と人が融合した芸術」と層雲峡観光協会の中島慎一専務理事。

中島慎一氏
温泉街を流れる石狩川の河川敷を会場に、高さ10メートルを超える氷の建造物や「氷瀑神社」など、大小約30基の氷像が立ち並ぶ。夜には七色のライトアップで幻想的な空間を演出。さらに、期間中は毎晩花火が打ち上げられ、静寂な冬の夜空と氷のコントラストが楽しめる。

七色のライトアップで幻想的な空間を演出
51回目となる今年は、1月24日から3月8日まで開催され、7万人を超える来場者があった。「台湾や香港、韓国からの来場も目立った。雪のない国・地域の人たちにとっては魅力的なコンテンツではないか」と中島さん。
団体向けのプログラムも作った。その一つ、ガイドツアーは体験時間が約20分で、氷瀑まつり制作担当者が、制作時の苦労話やまつりの歴史などを話しながらまつり会場をガイドする。料金は20人以内2万円。21人から1人増えるごとに千円プラスとなる。
もう一つは、花火桟敷エリアからの見学。花火打ち上げから終了までの約5分の間、会場の中でも一番近い場所で花火を見ることができる。もちろん、一般人は入れない完全予約エリア。
52回目は来年1月23日~3月7日開催。海外の旅行会社にもPRするため、現地での旅行会社詣でも始まる。まつりの具体的な内容はこれから検討するが、地域おこし協力隊員や、廃校を活用した施設で、カフェや体験型のデジタルアート、子供向けのプログラミング体験などを展開している「上川ヌクモ」などとも連携して、新しいアイデアを練る。
また、団体向けプログラムも引き続き実施する方針だ。
◇ ◇
氷瀑まつりに先行して、例年1月中旬から末日まで大雪ダムの氷結した湖上で開催されるのが「大雪ダムde冬遊び」だ。普段は立ち入ることができない場所での体験は貴重だ。
このイベントは、観光庁の「地域観光魅力向上事業」として採択された企画で、今年は1月18日~31日に開催された。昼は冬遊びで盛り上がり、夜の氷瀑まつりになだれ込んでもらう思惑だ。
入場料は12歳以上2千円、6~11歳千円。広大な雪原を「キャニオンスライダー(スノーチュービング)」で疾走したり、氷上釣り体験、ポカポカテント体験などができる。
有料だが、スノーモービルがけん引するラフトボードに乗ってガイドが案内する「秘境ネイチャークルーズ」(大人6千円、子供3千円)やスノーラフティング(2千円)、回転する氷の円盤に乗る「アイスカルーセル(氷のメリーゴーランド)」(大人2千円、子供千円)などもある。

大雪ダムイベントのスノーラフティング

大雪ダムイベントのアイスカルーセル
雪のない沖縄や国・地域にとっては未知の体験で、半端ない寒さも体感できる。
昨年は期間中、外国人も含め、450人の来場者があった。

氷瀑まつりのポスター




