ミニツアーの重要性を説く大塚氏
観光経済新聞社は8月20日、観光業界の有識者を招いたオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第60回配信を行った。盈多亞邦股フン有限公司(IBC)董事長でインターバウンド推進協会理事長の大塚順彦氏が、「ついにシェア85%!激増する台湾個人市場にインバウンドはどう対応するべきか?―『第三のツアー』ミニツアーとは何か?―」と題して講演した。
大塚氏は台湾の旅行業協会の構成や日本への旅行商品造成の仕組みなどを概観したのち、日本の地方自治体や観光地のインバウンド誘客のニーズと、台湾人の「観光よりも日常」という日本旅行のニーズを紹介。その上で、これからの台湾からのインバウンド市場は「小型&地方」であるとした。家族や気心の知れた仲間内で地方を周遊する深い旅のニーズがあるにもかかわらず、対応できていない状況を指摘。IBCが取り組む、10人乗りのバンを利用して、日本の知られざる見どころや地元密着の居酒屋、スーパーマーケットなどを案内するツアー「ミニツアー」を紹介した。
ミニツアーの催行者となりうる台湾の中小旅行社は、約690社。IBCでは中小旅行社に向けて、具体的な旅行商品などを説明する商品発表会も行っており、参加旅行社へのアンケートに基づきニーズの把握も行っている。
大塚氏は「ミニツアーは、台湾市場と日本の地方に、細いながらも『樋』を架ける取り組み。口コミを重視する台湾の中小旅行事業者とそのお客さまに、大手では行けない、見られない日本の魅力をダイレクトにアピールすることが重要だ」と強調した。
次回は9月17日の午後1時から、熱海観光局専務理事の上田和佳氏を招き、「AIエージェントを活用した観光DXの最先端!~『地域』『旅行者』『事業者』をつなぐ持続可能なサイクル構築~」と題して講演する。

ミニツアーの重要性を説く大塚氏




