先着3組織限定で有償提供も
コミュニケーションツールの「LINE」やeSIMを通じた医療・行政DXを推進するコモン・クリエーション(福岡市中央区)は25日、観光客のスマートフォンから属性情報や人流データを取得できる観光周遊データSIM「Tabimetry(タビメトリー)」の提供を開始した。自治体やDMO、観光協会を対象に、先着3組織限定で有償PoCパッケージの受け付けも開始した。
今回発表したサービスは、紙やウェブでの観光客アンケートに変わるものとして提供。携帯キャリアなどが提供する人流データと違い、「どのような属性の観光客が、どこをどの順に巡ったか」といった粒度の高い情報が得られるという。
同社ではこれまで、eSIMプラットフォーム「LibeSIM(ライブシム)」でSIMアプレットによる位置情報取得技術を提供してきた。今回のサービスは、これらの実績で培った技術を自治体、DMO、観光協会がそのまま導入できるパッケージとして再構成した。
サービスは手軽に導入・展開できる。
まず観光案内所や宿泊施設などでeSIMを観光客に無料で配布する。施設側はQRコードを設置するだけで、観光客が自身のスマートフォンにeSIMをインストール。物理カードの在庫管理や、窓口での受け渡し・返却は発生せず、旅行者側のアプリのインストールも不要だ。
データ取得に際しては、キャンペーンの申し込みページとアンケートを事前に用意。アンケートで年代・国籍・旅の目的・滞在日数などの属性情報を取得する。設問はキャンペーンごとに自由に設計できる。
SIM開通後は、基地局測位により訪れたエリアと滞在時間を時系列で記録。測位には携帯電話基地局の情報を用いるため、GPSの電波が届かない地下街や地下鉄でも記録が継続される。位置情報は、取得する情報や利用目的、保管期間、第3者提供の有無を申し込み時に明示し、本人の同意を得た上で取得する。
取得されたデータは、緯度経度を含む生データ(CSV)に加えて、エリア別の滞在時間ランキング、周遊ルート分析、属性クロス分析、時間帯別の人出比較など、施策の目的に合わせた分析レポートを提供。庁内・社内での報告に利用できる。
1カ月から検証可能 初期費用は50万円から
サービス開始にあたり、自治体、DMO、観光協会を対象とした有償PoCパッケージを先着3組織限定で提供する。最低100回線、1カ月から検証できる。
初期費用は税抜き50万円から。初期費用には、キャンペーンの企画・設計、申し込みページとアンケートの制作、対象エリアの設定、周遊データレポートの作成、生データの提供までを含む。回線費用は1回線4千円から(5GBプラン、最低100回線)。大規模展開や継続運用を検討の場合、要件に応じて個別見積もりにも対応する。
詳細は、サービス紹介サイトで公開中。




